1: 幽斎 ★ 2014/10/21(火) 19:03:10.32 ID:???.net
日本株は「乱気流」から抜け出せず、海外短期筋の売買に揺れる
http://jp.reuters.com/article/domesticEquities/idJPL3N0SF71A20141021
[東京 21日 ロイター] - 日本株は「乱気流」から抜け出せずにいる。前日は調整一巡を思わせる急反発となったが、21日の日経平均 は300円を超える急
落。ドル/円 もつれ安となった。特段の売り材料が出たわけではないが、海外勢とみられる仕掛け的な先物売りに値を崩した。
相場急落で市場心理は傷ついており、世界経済をめぐる不安が強いなかでは、積極的にリスクをとるムードは乏しく、投機的な先物売買に大きく揺れている。
<弱気示した安川電機の株価反応>
弱気が抜け切れない市場の雰囲気を示したのが、9月中間決算を前日発表した安川電機 の株価反応だ。上期の業績が堅調だったことに加え、
2015年3月期の連結業績予想を上方修正したことが好感され、買い気配で始まったが、寄り付いた後は株価を
切り下げる展開。終値は3.45%安まで沈んだ。
決算発表シーズンの皮切りとなった安川電機の鈍い株価反応は、市場の期待感を低下させたという。
「上方修正にはサプライズ感もあったが、株価の反応は鈍く、市場センチメントの弱さを感じさせた」とケイ・アセット代表の平野憲一氏は話す。市場の「期待値
」は低くなっているものの、景気への警戒感が強い中で、ポジティブな株価反応は起きにくくなっている。
市場センチメントが弱く、薄商いの市場では投機的な売り仕掛けが入りやすい。21日前場は100円安水準だった日経平均は後場に入ると、
特段、売り材料が見当たらないまま一気に300円安まで下げ幅を広げた。「現物が昼休みの間に先物を売るのは、
株価を下げさせたい先物業者が使う典型的なパターン。ヘッジファンドなどは依然売り越し基調だ」(外資系証券トレーダー)という。
日経平均は前日550円を超える上昇となっており、21日は多少下落しても、相場のリズムとしては悪くないが、売買代金は前日よりも減少するなど
本格的なリバウンド相場入りを期待させる動きは乏しい。日経平均ボラティリティ指数 も26ポイント台と高い。
長期投資家は積極的にエントリーにしくく、短期売買によって大きく相場が振れる背景となっている。
<傷ついた「ミセスワタナベ」>
為替市場で、円安が止まってしまっていることも企業決算への期待感が高まりにくく、日本株の上値が重い要因だ。
「106円台であれば、まだ上方修正が期待できるが、9月までのような円安・株高というストーリーはいったん棚上げになっている」(国内証券)という。
米商品先物取引委員会(CFTC)が発表したIMM通貨先物(10月14日までの週)によると、
投機筋の円売り越しポジションは10万1147枚と2週連続で減少。10万枚の大台をキープしているとはいえ、
28─29日の米連邦公開市場委員会(FOMC)までは、ドル買い・円売りポジションを積み増しにくい。
また、ドル順張りに転じていた個人投資家などは、今回の調整(ドル安・円高)で、かなり損失を被っており、
下値でのドル買いに動けなくなっているという。「買っては投げされられる展開が続き、個人投資家の心理と懐は、相当傷ついている。米景気への不安
も強まるなかで、ドルの押し目を買おうという雰囲気になかなかならないようだ」と岡三オンライン証券・投資戦略部部長の武部力也氏は指摘する。
<上値重い原油価格>
米経済に世界経済の悪影響が及んでいるという経済データは、まだ明確には表れてい
ない。米企業決算でも、IBM の決算は悪かったが、アップル は堅調。
前週末までのデータだが、S&P500社中81社が第3・四半期の業績を発表し、利益
は64%の企業がアナリスト予想を上回った。
21日午前に発表された中国の経済指標もそれほど悪くなかった。7─9月期国内総
生産(GDP)前年同期比7.3%増と市場予想の+7.2%を上回った。
しかし、世界経済の減速懸念は依然として市場センチメントを圧迫しているようだ。
株価はいったん反発したものの、リスクオフを先行した原油市場で底打ちの兆しは弱い。
※関連
ドル買いで存在感みせるミセス・ワタナベ、海外勢と対決
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0HK0FU20140925
http://jp.reuters.com/article/domesticEquities/idJPL3N0SF71A20141021
[東京 21日 ロイター] - 日本株は「乱気流」から抜け出せずにいる。前日は調整一巡を思わせる急反発となったが、21日の日経平均 は300円を超える急
落。ドル/円 もつれ安となった。特段の売り材料が出たわけではないが、海外勢とみられる仕掛け的な先物売りに値を崩した。
相場急落で市場心理は傷ついており、世界経済をめぐる不安が強いなかでは、積極的にリスクをとるムードは乏しく、投機的な先物売買に大きく揺れている。
<弱気示した安川電機の株価反応>
弱気が抜け切れない市場の雰囲気を示したのが、9月中間決算を前日発表した安川電機 の株価反応だ。上期の業績が堅調だったことに加え、
2015年3月期の連結業績予想を上方修正したことが好感され、買い気配で始まったが、寄り付いた後は株価を
切り下げる展開。終値は3.45%安まで沈んだ。
決算発表シーズンの皮切りとなった安川電機の鈍い株価反応は、市場の期待感を低下させたという。
「上方修正にはサプライズ感もあったが、株価の反応は鈍く、市場センチメントの弱さを感じさせた」とケイ・アセット代表の平野憲一氏は話す。市場の「期待値
」は低くなっているものの、景気への警戒感が強い中で、ポジティブな株価反応は起きにくくなっている。
市場センチメントが弱く、薄商いの市場では投機的な売り仕掛けが入りやすい。21日前場は100円安水準だった日経平均は後場に入ると、
特段、売り材料が見当たらないまま一気に300円安まで下げ幅を広げた。「現物が昼休みの間に先物を売るのは、
株価を下げさせたい先物業者が使う典型的なパターン。ヘッジファンドなどは依然売り越し基調だ」(外資系証券トレーダー)という。
日経平均は前日550円を超える上昇となっており、21日は多少下落しても、相場のリズムとしては悪くないが、売買代金は前日よりも減少するなど
本格的なリバウンド相場入りを期待させる動きは乏しい。日経平均ボラティリティ指数 も26ポイント台と高い。
長期投資家は積極的にエントリーにしくく、短期売買によって大きく相場が振れる背景となっている。
<傷ついた「ミセスワタナベ」>
為替市場で、円安が止まってしまっていることも企業決算への期待感が高まりにくく、日本株の上値が重い要因だ。
「106円台であれば、まだ上方修正が期待できるが、9月までのような円安・株高というストーリーはいったん棚上げになっている」(国内証券)という。
米商品先物取引委員会(CFTC)が発表したIMM通貨先物(10月14日までの週)によると、
投機筋の円売り越しポジションは10万1147枚と2週連続で減少。10万枚の大台をキープしているとはいえ、
28─29日の米連邦公開市場委員会(FOMC)までは、ドル買い・円売りポジションを積み増しにくい。
また、ドル順張りに転じていた個人投資家などは、今回の調整(ドル安・円高)で、かなり損失を被っており、
下値でのドル買いに動けなくなっているという。「買っては投げされられる展開が続き、個人投資家の心理と懐は、相当傷ついている。米景気への不安
も強まるなかで、ドルの押し目を買おうという雰囲気になかなかならないようだ」と岡三オンライン証券・投資戦略部部長の武部力也氏は指摘する。
<上値重い原油価格>
米経済に世界経済の悪影響が及んでいるという経済データは、まだ明確には表れてい
ない。米企業決算でも、IBM の決算は悪かったが、アップル は堅調。
前週末までのデータだが、S&P500社中81社が第3・四半期の業績を発表し、利益
は64%の企業がアナリスト予想を上回った。
21日午前に発表された中国の経済指標もそれほど悪くなかった。7─9月期国内総
生産(GDP)前年同期比7.3%増と市場予想の+7.2%を上回った。
しかし、世界経済の減速懸念は依然として市場センチメントを圧迫しているようだ。
株価はいったん反発したものの、リスクオフを先行した原油市場で底打ちの兆しは弱い。
※関連
ドル買いで存在感みせるミセス・ワタナベ、海外勢と対決
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0HK0FU20140925
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